「仕事中、常に腰痛があって困る」
「何度もひどい腰痛を繰り返してしまい仕事にならない」
先日、女性患者さんからこのようなご相談をいただくことがありました。
仕事にならないほどのひどい腰痛を早期に改善できた理由
こんにちは。
兵庫県尼崎市にあります、ちょう鍼灸整体院の曹 将鎬(ちょう ちゃんほ)と申します。
先日、腰痛でお悩みの女性患者さん(匿名/H.Sさん)から、このようなご相談をいただくことがありました。
H.Sさんは美容師のお仕事を長年なさっており、普段から中腰や立ちっぱなしなどといった姿勢が多かったようです。
また、仕事以外の日は育児や家事などにより、休む暇もないほど忙しい毎日を過ごしておられたようです。
その影響か、腰痛とは常に隣り合わせで、腰痛を感じない日はほとんどなかったとのこと。
さらに、ここ2〜3日前からは無理が影響したのか、仕事にならないほどの腰痛や体のだるさを感じるようになり困り果てておられたそうです。
そこで、そのようなH.Sさんを見かねた旦那さんが、なんとかしてあげたいという思いから当院へご相談くださったのです。
これまでH.Sさんには、2ヶ月の間に5回ほどの通院をしていただきました。
すると、先日お越しになられた際は、
「腰痛や体のだるさがなくなって調子が良いです」
「仕事中も腰痛を感じることがなくなりました」
などといった嬉しいご報告をお聞きすることができたのです。
では、H.Sさんは長年悩まされていたひどい腰痛を、なぜ5回の治療で改善することができたのか?
実は、H.Sさんには治療だけでなく、日頃からとても簡単にできるある対策方法についても行なっていただきました。
それにより、長年お悩みだった腰痛を早期に改善できたと言っても過言ではありません。
それは一体どのような方法なのか?
今回のブログで、詳しくご紹介させていただきました。
もし現在、H.Sさんのように仕事にならないほどのひどい腰痛でお悩みでしたら、この度の内容がきっとお役に立てると考えております。
お時間の許す時に、ぜひ最後まで読んでみてください。
ひどい腰痛は仕事や日常生活でのあることがきっかけになっていた?
H.Sさんのお体を検査させていただくと、腰やそこに関連する筋肉がカチカチに硬くなっている状態でした。
人は筋肉や内臓を回復させるために、血の中に含まれる酸素や栄養などを使います。
その栄養や酸素が全身へ隈なくめぐることで、体は健康な状態を維持できます。
例えば、お風呂の湯船で温まったあとに、腰痛がマシになった経験ってありませんか?
あれって、全身への血のめぐりが良くなることで筋肉が柔らぎ、腰痛が軽減しているんです。
しかし、ストレッチを一回したところで体がすぐに柔らかくはならないことと同じで、長年の腰痛もそう簡単には改善してくれないことがほとんどです。
ましてやH.Sさんの場合、疲労で硬くなった筋肉が、ホースを曲げた時のように血のめぐりを妨げてしまっていました。
さらに、そこへ追い打ちをかけるように仕事の負担までものしかかっている状況。
すると、回復できなくなった体は悲鳴を上げるように腰痛を起こしてしまっていたのです。
顎(あご)が腰痛に関係するって本当?
他にも、H.Sさんへお話を伺っていると、もう一つ気になる点がありました。
それは、寝ている時や仕事中に「歯を食いしばってしまう」といったことです。
詳しくお聞きすると、特に就寝中は家族から指摘されるほどの歯ぎしりをしたり、仕事中も歯を食いしばってしまうことが多々あるとのことでした。
そのせいか腰痛以外にも、顎や首の疲れを感じることが多かったそうです。
突然ですが、顎のラインのことを俗に「エラ」と言ったりしませんか?
実はあれって、魚が呼吸するときに使う「エラ」が由来なんです。
つまり、H.Sさんのように食いしばりによって顎のバランスや筋肉が硬くなると、「呼吸」にまで悪い影響を与えてしまうことになります。
H.Sさんは食いしばりによって知らず知らずのうちに呼吸が浅くなり、回復するための酸素を十分に取り込めなくなっていたのです。
その結果、さらに回復できなくなった筋肉は、今回のようなつらい腰痛として現れてしまったのだと考えられます。
また、顎と腰痛の関係性を調べた研究論文では、このように書かれてあります。
顎障害と腰痛を緩和するための機能的習慣の治療:第II相臨床試験 より引用
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37312825/
”食いしばりや歯ぎしりを含む機能的な習慣を中止する方法に関する指示を提供された。ヘルキモとローランドモリスのアンケートは、それぞれTMDと腰痛を評価するために使用されました。データは、ペアの学生t検定、ウィルコクソン、マンホイットニー、スピアマン相関テストを使用して統計的に分析され、有意レベルはP<0.05に設定されました。結果:TMD(顎障害)の平均重症度スコアは、介入後に有意に減少した。TMD(顎障害)の治療後、腰痛の平均重症度スコアは8から2に減少した(P=0.0001)。結論:私たちの調査結果に基づいて、機能的習慣の排除はTMDと腰痛を改善するようです。”
要点をまとめると、顎まわりの機能を良くすることで腰痛の軽減効果が期待できるということになります。
このようなことからも、H.Sさんの腰痛を改善するためには、腰だけでなく顎まわりの緊張も取り除いてあげる必要があったのです。
たったこれだけ?仕事の合間にできるとっておきの腰痛改善対策
では、このような場合におすすめする、とっておきの対策方法についてご紹介させていただきます。
①頬(ほほ)を優しくマッサージする
まず一つ目としては、人差し指〜薬指の3本を両方の頬に押し当てながら、上下・左右へと30秒ほど優しくマッサージをすることです。
両頬の筋肉を優しくマッサージすることで、顎まわりの緊張がほぐれる効果が期待できます。
すると、血のめぐりが良くなり、体はより酸素を吸収しやすくなります。
また、リラックス効果も期待できますので、仕事の休憩時間やお風呂上がりなど、気がついたときにぜひお試しください。
②耳をじっくりと引っ張りながら深呼吸
二つ目としては、耳をじっくりと引っ張りながら深呼吸をするといったことです。
実は耳の付け根にも、顎の動きに関係する筋肉がついています。
ですので、耳を外側へ垂直にじっくりと引っ張り、心地よく感じる辺りで止めて深呼吸を3回行います。
行うときのポイントとしては、急に引っ張らずじわーっと伸ばしていくようなイメージで引っ張るようにしてみてください。
そして、戻す時も急に離すのではなく、ゆっくり来た道を戻るようにして離すようにしてみてください。
これにより顎まわりの筋肉がほぐれ、深呼吸によって酸素もしっかり補えるためおすすめです。
仕事の合間や少し疲れを感じたときなどに、ぜひ一度お試しください。
③みぞおちを前へ出しながら深呼吸
最後は、みぞおち辺りを前へ出しながらの深呼吸を行う方法です。
これは座りながらでも立ちながらでも、どちらで行なっていただいても結構です。
腰を前に出すのではなく、みぞおち辺りを少しだけ前へ突き出し、そのまま胸を開くように大きく深呼吸を3回するだけです。
これにより、腰を支えるための筋肉をうまく使えるようになるため、腰痛を軽減・予防できる効果が期待できます。
そして、何度もお伝えしている通り、深呼吸を取り入れることで酸素も補えるためおすすめです。
この方法は、可能であれば朝昼晩に各1セットずつ行なっていただけると良いかと思います。
もし忙しくてできないといった際は、気がついたときだけでも結構ですのでぜひお試しください。
仕事にならないほどのひどい腰痛を改善した女性患者さんの声
H.Sさんにも、この度の対策方法を取り組んでいただきました。
これらの方法を治療と合わせて取り組んでいただけたおかげで、H.Sさんは長年の腰痛を早期に改善することができたのです。
H.Sさんは現在、月に一回ほどお体のメンテナンスをなさることで腰痛のない生活を維持なさっています。
実際にH.Sさんからいただいたお声もご紹介させていただきます。
ひどい腰痛でお悩みの方の、励みになりましたら幸いです。
体がだるく感じたり腰痛がひどかったので、主人の紹介でちょう先生の所に行かせてもらいました。
最初はしっかりと症状について詳しく話を聞いてくださり、その後の施術も丁寧で、その都度、詳しい説明をしてくれたり、大丈夫かどうか声かけをしてくれて安心感があります。
腰痛なのに、腰を触らず違う箇所を触ると不思議と腰の痛みや肩こりが改善されたり、時には胃腸の不調を教えてくれたりもしてくれます。
今は、3〜4週間経っても体は前みたいにだるくなったりせず、腰痛もなく過ごせていますので、これからもちょう先生にお世話になろうと思っています。
【40代 女性 H・S様 尼崎市在住】
ひどい腰痛のせいで仕事に支障をきたしてしまいお困りの方へ
この度は仕事にならないほどの腰痛でお悩みだった、女性患者さんの改善例を基に対策方法についてご紹介させていただきました。
H.Sさんのように、ひどい腰痛を起こしても周りに迷惑をかけまいと、我慢しながらお仕事をなさっている方もおられるのではないでしょうか?
そのような方に少しでもお力になれればと考え、今回のブログを書かせていただきました。
もしひどい腰痛でお悩みでしたら、この度の方法を取り組んでいただくことで解決できる可能性があります。
ですが、取り組んでみたものの一向に改善されないときは、他にも原因があるかもしれません。
そのようなときは、当院までお気軽にご相談ください。
お悩みを解決するため、精一杯サポートさせていただきます。
この度の内容が、腰痛で悩んでおられる方のお役に立てましたら幸いです。
・公式LINEからのご相談はこちら↓
・お電話によるご相談はこちら↓
・インターネットからのご予約はこちら↓
【監修 鍼灸師 曹 将鎬(ちょう ちゃんほ)】