「これからの時期は家族が熱中症にならないか心配…」
「熱中症は実際のところどうやって対処すればいいの?」
この度は熱中症の対処法についてブログを書かせていただきました。
熱中症アラートが発表される前に知っておきたい効果的な対処法
こんにちは。
兵庫県尼崎市にあります、ちょう鍼灸整体院の曹(ちょう)です。
ここ最近は最高気温が夏日となる25度を上回る日が続き、日中は半袖で過ごす方を見かけるようになってきました。
それと並行するかのように、気象庁と環境省では熱中症アラートの運用を開始するなど、そろそろ熱中症に注意しなければならない時期となっているようです。
また、総務省の調査によると、昨年5月〜9月の間の熱中症による救急搬送者数は全国で9万人以上にも及んだそうです。
一昨年と比べると2万人もの差があり、年々暑さが増していることが見て取れます。
そして、今年はさらに暑くなることが予想されているようですので、これから熱中症の対処法や予防法を知っておくことは必須になるかと思います。
そこで、当院としてもこれからの暑い時期を乗り切るためのお役に立てればと考え、熱中症の対処法についてブログを書かせていただきました。
もし熱中症の対処法を事前に知っておきたいといった方には、きっとお役に立てる内容となっております。
ぜひお時間のある時に、最後までご覧いただけましたら幸いです。
熱中症の初期症状として頭痛が現れる理由
熱中症の初期〜中程度の段階では、頭痛やめまい・吐き気・体のだるさなど、さまざまな症状を訴える場合があります。
このような熱中症の症状はなぜ起きてしまうのでしょうか?
突然ですが、人にはもともと体温を一定に調節する機能が備わっています。
暑い日に汗をかくこともその機能の一つです。
人は汗をかくことにより体の表面から余分な熱を取り除き、上がった体温を下げる仕組みがあります。
また、汗には水分の他にも、「ミネラル」といった体の活動維持に必要な栄養素も含まれています。
汗が少ししょっぱく感じるのも、このミネラルが含まれているからなんです。
そして、そのミネラルは血の巡りによって全身へ隈なく送り届けられ、筋肉や内臓などの健康状態を維持してくれています。
ところが、これからの暑い時期は、これまでの何倍もの量の汗をかくことになります。
すると、たくさんの水分やミネラルが汗で流れ出ることにより、体の健康維持に支障をきたしてしまうのです。
また、人の体は約60%が水分でできていると言われており、多量の汗でその水分が不足すると血の巡りまでも悪くなってしまいます。
その結果、体の健康維持機能に異常をきたし、熱中症特有の症状を起こしてしまうのです。
熱中症かな?と感じたら試してほしい3つの効果的な対処法
今回は「熱中症かな?」と感じたら、すぐに試してほしい対処法を3つご紹介させていただきました。
熱中症は重症化すると命に関わることもあるため、初期段階での対処や事前の予防がとても重要になります。
また、まだ体が暑さに慣れていない今のような時期に警戒しておくことが大切です。
ですので、この度ご紹介する対処法をご覧いただき、少しでも今年の夏を乗り切るためのお役に立てれば嬉しく思います。
①こまめな水分補給
これからの時期は、暑さで嫌でも汗をかくようになるかと思います。
ですので、日頃からのこまめな水分補給がおすすめです。
ただ、水だけでは流れ出てしまったミネラルまで補うことができないため、
・コップ一杯の水にひとつまみの塩を混ぜて飲む
・スポーツドリンクと水を1:1の割合で混ぜて飲む
といったような水分補給を行なっていただくことが理想的です。
それにより人の体に流れている水分の割合へ近くなることから、体への吸収率も上がります。
②手のひらを冷やす
軽度の熱中症になった時の対処や予防として、「手のひらを冷やす」といった方法もおすすめです。
ある医学的な論文では、
運動誘発性温熱療法の治療のための化学コールドパックの新規適用:無作為化比較試験 より引用
”10人の健康な成人男性が、高温環境で深部体温が39.2℃に上がるまでトレッドミル運動を行なったのちに、首・脇の下・そけい部を冷やした場合と、手のひら・足裏・両ほほを冷やした場合、どこも冷やさなかった場合の深部体温の推移を比べた。深部体温が速やかに低下したのは、手のひら・足裏・両ほほを冷やした場合だった。”
といったことが書かれてあります。
実は人の手のひらや足の裏・顔のほほなどには、体温調節に関わる血管があるのはご存知でしょうか?
その手のひらを冷やすことで、この論文にも書かれてある通り体温を効果的に下げることができます。
方法としては、10℃〜15℃ぐらいの水(冷蔵庫から取り出した時の温度)に手のひらを浸し、5分ほど冷やすだけです。
これだけで熱中症の対処や予防となりますので、これからの暑い時期にはぜひ一度お試しください。
③十分な睡眠を摂る
睡眠不足は体の疲労回復を妨げ、自律神経の働きにも悪影響を与えてしまいます。
自律神経は血管の働きにも直結するため、体温調節にも影響を及ぼしてしまうのです。
ですので、十分な睡眠を摂ることは熱中症の対処や予防としてとても重要になります。
とはいえ、暑い時期は寝苦しく、眠りたくても眠れないといった方もおられるかもしれません。
そのようなときはエアコンやサーキュレーターなどを上手く活用し、少しでも眠りやすい環境を作っていただくことをおすすめします。
それでも頭痛や体のだるさが続く場合はお早めにご相談ください
この度のブログでは、熱中症の対処法や予防法についてご紹介させていただきました。
もし「熱中症かな?」と感じた時は、ぜひこの度の対処法をお試しください。
また、熱中症の初期症状として起こる頭痛や体のだるさなどは、日頃よくある症状なため熱中症だと気づきにくい場合もあります。
そのせいか、気付かぬうちに症状が悪化してしまったというケースも少なくありません。
もし気温や湿度の高い環境下でこのような症状がみられたときは、熱中症の疑いがありますので無理をなさらぬよう十分お気をつけください。
そして、熱中症の症状の中でも、
・体温が高く汗をかいていない、体を触ると熱い
・ズキズキとする頭痛
・ひどいめまいや吐き気
・意識障害やけいれん
などがある場合は重症化の恐れがあります。
そのような場合は、すみやかに専門の医療機関へ受診なさることをおすすめします。
今年の夏は昨年と比べさらに暑くなることが予想されておりますので、この度のブログが少しでも暑い時期を乗り切るためのお役に立てましたら幸いです。
もしご紹介した対処法を試してみたものの、「一向に体の疲れが取れない」「頭痛が続いている」などといったことがありましたら、他にも原因が考えられるかもしれません。
そのようなときは、一度当院までお気軽にご相談いただけましたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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【監修 鍼灸師 曹 将鎬(ちょう ちゃんほ)】