「頭痛や発熱…これって熱中症の初期症状?」
「熱中症の症状が現れた時はどう対応すればいい?」
この度は熱中症の初期症状が現れた際の、対処法についてまとめました。
熱中症の初期症状が現れた時の正しい対処法とは?
こんにちは。
兵庫県尼崎市にあります、ちょう鍼灸整体院の曹(ちょう)です。
ここ最近は暑く感じる日が少しず増えてきました。
日によっては日中の気温が夏日となる25℃を上回る日もあり、そろそろ熱中症に注意が必要な時期なのかもしれません。
総務省消防庁でも、「夏期における熱中症による救急搬送人員の調査」が開始されており、今年も熱中症への警戒が高まっているようです。
また、現在公表されている最新の調査結果「令和7年 都道府県別熱中症による救急搬送人員」では、5月19日~5月25日の1週間だけでも、全国で1,000人を超える搬送者が現れてしまったとのこと。

今年も例年に比べてさらに暑くなることが予想されるため、これからの熱中症対策は必須になるかと思います。
そして、熱中症は重症化しないよう、初期症状の段階で早めに対処しておくことが重要です。
そこで、当院としても何かお役に立てればと考え、熱中症の対処法をブログでご紹介させていただきました。
これからの暑い時期を、熱中症になることなく過ごしたいとお考えの際は、きっとお役に立てる内容となっております。
お時間のある時に、ぜひ一度ご覧になってみてください。
頭痛や発熱…これって熱中症の初期症状?重症化を避けるために役立つ知識
熱中症の初期段階では、頭痛やめまい・吐き気・体のだるさ・軽度の発熱など、さまざまな症状が現れます。
熱中症というと、真夏のような極端に暑い日にかかると思われがちですが、実は暑くなり始める今のような時期も注意が必要です。
人は環境の変化に弱く、気温が一気に上昇し始める今のような時期は、まだ体がその変化に追いつかず熱中症のリスクが高まる傾向にあります。
また、涼しかった時期と比べ、汗をかく量も必然と増えてしまいます。
すると、体の活動維持に必須となるミネラルや水分が、汗として流れ出てしまうことに。
汗が少ししょっぱく感じるのも、このミネラルが含まれているからです。
ミネラルは筋肉や神経の働きを調節したり、体の水分量のバランスを維持したりと、とても重要な働きを持つ栄養素となります。
ミネラルはいわば、体の健康バランスを絶妙な「さじ加減」で維持してくれる調整役のようなものです。
これからの暑い時期は、そのミネラルが失われやすいことから体のバランスも崩しやすく、熱中症といった症状を起こしてしまうのです。
そして、日中と夜の急激な気温差により汗を過度にかき続けると、人の体は脱水傾向に陥ります。
人の体の水分量は年齢や性別によって変わりますが、おおよそ60%ほどと言われています。
その内に血液も含まれているため、脱水は全身の血の巡りにまで影響を及ぼしてしまうのです。
その結果、さらに体の機能低下が起こり、熱中症の重症化リスクが高まってしまいます。
ですので、熱中症は初期症状が現れた段階で、適切な処置を行うことがとても大切なのです。
熱中症の初期症状が現れたらすぐに試みてほしい3つの対処法
では、熱中症の初期症状が現れた際、どのような対処をすれば良いのでしょうか?
この度は、初期症状が現れたらすぐに実施してほしい対処法を3つご紹介させていただきました。
熱中症は重症化すると、命に関わることもあります。
もし「熱中症かな?」と感じた場合は、すみやかに対処していただくことをおすすめします。
①小まめな水分補給
何よりも熱中症を対処する上で、水分補給は基本となります。
その際、ただ水を飲むだけでなく、同時にミネラルの補給も必要です。
ミネラルと水分を同時に補えるよう、
・コップ一杯の水に、ひとつまみの塩を混ぜて飲む
・スポーツドリンクと水を、「1:1」の割合に混ぜて飲む
・経口補水液を飲む
といったことを意識し、日頃から小まめに水分補給なさることをおすすめします。
②涼しい場所で安静にする
屋外であれば、日陰や風通しのいいところで横になる。
屋内にいる場合は、エアコンの効いた涼しい部屋で安静にすると良いかと思います。
もし軽度の発熱が見られる場合は、首やわき下、股関節あたりを氷などで冷やしてあげましょう。
しばらくの間は無理をせず、様子を見られることをおすすめします。
③手のひらを冷やす
熱中症の初期段階であれば、「手のひらを冷やす」といった方法もおすすめです。
ある医学的な論文では、
運動誘発性温熱療法の治療のための化学コールドパックの新規適用:無作為化比較試験 より引用
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25771030/
”10人の健康な成人男性が、高温環境で深部体温が39.2℃に上がるまでトレッドミル運動を行なったのちに、首・脇の下・そけい部を冷やした場合と、手のひら・足裏・両ほほを冷やした場合、どこも冷やさなかった場合の深部体温の推移を比べた。深部体温が速やかに低下したのは、手のひら・足裏・両ほほを冷やした場合だった。”
といった研究内容が書かれています。
つまり、手のひらや足の裏・顔の頬まわりを冷やしてあげることで、より効率的に体温を下げることができるということです。
方法としては、10℃〜15℃の冷たい水(冷蔵庫から取り出した時の温度)に手のひらを浸して、5分ほど冷やしてあげるだけです。
もし熱中症の症状が現れた際は、ぜひこちらの対処法も合わせてお試しください。
熱中症に負けない体づくりをしたい時は当院までご相談ください
この度のブログでは、熱中症の初期症状が現れた際に実施してほしい対処法についてご紹介させていただきました。
もし少しでも「熱中症かな?」と感じた時は、ご紹介した対処法を行なってみてください。
とはいえ、熱中症の初期症状は頭痛や体のだるさなど、日頃よくある症状と似ていることから熱中症だと気づきにくい可能性もあります。
もしどうしても体調がすぐれない時は、一度専門の医療機関へご相談なさることをおすすめします。
また、最近は気温差の影響で、体調不良を訴える方が増えております。
「疲労感が抜けず困っている」
「体がだるく何もやる気が起きない」
などとお困りの際は、当院での施術がお役に立てるかもしれません。
お困りの際は、一度当院までご相談いただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この度のブログが、少しでも熱中症でお困りになられた際のお役に立てれば嬉しく思います。
【監修:鍼灸師 曹 将鎬(ちょう ちゃんほ)】